展示内容:スケッチブックに、鉛筆によるドローイング(人物画)
作家略歴 |
田口 亜由美
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1981年 |
10月25日 茨城県生まれ
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2004年 |
和光大学表現学部芸術学科 卒業 |
2008年 |
美学校造形基礎講座 受講 |
メーカー企業のデザイン部、障害者自立支援ヘルパー、
小学校の図工科非常勤講師、障害者児童支援の陶芸講師などを経験。
人物画を中心に、ドローイングを制作。
作家コメント
2002年、まだ私が学生だった頃、3週間トルコを旅した。
はじめての海外。憧れの地だった。折角だから絵を描こうと、クロッキー帳を鞄に詰め込んだ。何を描くかは、決めていなかった。しかし思いがけず、人の顔を面と向かって描く機会を得る。
何か絵の中だけでなく、その相手とのやりとりの中に、感じる物があった。旅が終わる時には、クロッキー帳は人の顔で埋まっていた。
それ以来、私はトルコを旅しては出会った人に声をかけ、その人の顔を描かせてもらう。絵を介したコミュニケーション。それは紙の上、私の中、そして誰かとの時間の中に残る、小さなやりとりの記録。