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作家略歴
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2004.3 |
立教大学法学部国際比較法学科 卒業 |
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2005.4 |
東京綜合写真専門学校第2学科 入学 |
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2007.3 |
同校 卒業 |
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2007.4 |
同校研究科入学 |
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2007.12 |
個展「東京」ギャラリーメスタージャ(東京) |
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現在東京綜合写真専門学校研究科 在学中 |
作家コメント
不断
ここ数年、東京を撮っている。東京と言えど、実際には一つ一つの町を撮っているのだが、歩いているうちに地名は変わり、町はえんえんと続いている。
人が住んで生活している場には、何らかの同質の空気があるように思う。過去、現在、未来において、人が生活し続けているということが町全体に行き渡っているようだ。それはある具体的な町に限らず、東京という都市に限らず、日本という国だけがもつ空気であるとも言い難い。
ある作家は小説の中に、
「・・・人生のようにぼんやりとしてはいない―人生というものは現に歩んでいる時は、たえずさまざまな印象がどっと押しかけて、輪郭をぼやけさせてしまうものだ」と書いている。私達は、多くの事物・情報を選択しており、全てを省みることは不可能である。
写真を見ることは、同質の空気、そして日日印象として捉えている事物を、写真の中に再び見出す、または客観的に捉え直す契機ともなる。
人が住んでそこに在るという、そのことが、圧倒的にそれでいてごく普通の生のエネルギーなのだと思っている。