展示内容:大判のクラフト紙に木炭でドローイング。
人物のクロッキー、デッサンなど。
作家略歴 |
田口 亜由美
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1981年 |
10月25日 茨城県生まれ
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2004年 |
和光大学表現学部芸術学科 卒業 |
2008年 |
美学校造形基礎講座 受講 |
メーカー企業のデザイン部、障害者自立支援ヘルパー、
小学校の図工科非常勤講師、障害者児童支援の陶芸講師などを経験。
主に木炭・コンテによる人物画、鉱物・植物など自然をモチーフに鉛筆画・水彩画を制作。
インスタレーションの展示や、パフォーマンス、イベント企画なども行なう。
作家コメント
描くということは、私の中では何かと対峙するということだ。その対象は様々で、見上げた空だったり、いつか聞いた昔話だったり、立ち止まったどこかの場所だったりする。時間も次元も飛び越えて対峙することができる、それが絵を描く面白さのひとつだろう。けれど、目の前にいる相手と向かい合うことに、私は何か、不思議な面白さを感じる。
人を描くということ。描く私と描かれる相手との関係、その間にある空間、時間。同じ場で、時間を共有しながら、向き合うという行為が、どうも私の中で大きな割合を占めている。
きっと、その場で出来上がるクロッキーやデッサンに、私はスリルを求めている。そもそも人が動きを止めるということ自体が、緊張感を含むことだ。なので描く側の私も緊張感を持たねば、何も描けずに終わってしまう。そんな気がする。敬意をはらうということかもしれない。贅沢な時間だと、つくづく思うからだ。
そんなこんなで、行為としての人物のドローイングを、私は続けている。