exhibitions

  • current
  • upcomming
  • past

2013年11月18日(月)−11月30日(土)

YUKI IOROI展『BELIEVING IS SEEING』

13:00-19:00 日曜休廊

プロフィール    開催のごあいさつ

© YUKI IOROI


展示作品:平面作品 12点展示予定



プロフィール 1980年 静岡県出身
  2001年 2年間L.Aに滞在、アートフェア等に参加
  2007年  阿佐ヶ谷美術専門学校イメージクリエーション科卒業
  2011年 活動拠点をロンドンに移しグループ展、企画展に参加
  2012年 ニューヨークにて個展開催、グループ展参加
  2013年 2年間のロンドン滞在後、拠点を東京に移す

ステートメント 言葉を取り入れた表現を軸に作品を制作。使う言葉の内容は人間が無意識に続けている習慣的な思考、言動に対するものである。時に真実は嘘に、常識は非常識にもなりうる。また、不安は不安を招き、幸せは幸せを招く。私たちの体験する現実はすべて自分の思考、言動が引き寄せている。そのことに気づき意識的に生きることの大切さ、そしてそれが自分らしい本来の生き方に繋がるということを提唱している。情報に溢れる現代社会で日々生きる私たちが忘れてしまった大切なもの、本当の豊かさへの追求をコンセプトに活動を続けている。

グループ展 2013 See Me NYC Gallery ニューヨーク
College Lodge Gallery ロンドン
A-side B-side Gallery ロンドン
  2012 Hundred Years Gallery ロンドン
Hoxton Gallery ロンドン
Gallery Onetwentyeight ニューヨーク
The Blank Gallery 東京
Space Womb Gallery ニューヨーク
  2011  Crypt Gallery ロンドン
Ouchi Gallery ニューヨーク
  2009 Vision's Gallery 東京
個展 2012 Ouchi Gallery ニューヨーク
企画展 2013 Portman's Cafe 東京
堀商店ショーウィンドウ 東京
  2012 ITV Television Center ロンドン
その他 2013 ロンドンのストリートアーティストNathan Bowenとコラボレーション作品制作
  2012 Comme Parisにて店頭展示 東京
  2008 安部井寿人著書「かみ合わせ症候群の診断と治療」イラスト担当


彼女の作品と初めて出会ったのは2012年、私がロンドンに滞在している頃だった。海外アーティストたちの作品と並んで、忽然と現れた彼女の作品。その極限まで無駄を削ぎ落としながらも独創性に溢れた言葉の表現に、私は心を奪われてしまった。

彼女の言葉は決して難しいものではなく、私たちが日常的に抱く感情や思考と密接しており、実にシンプルな単語が多い。しかし、巧みに組み合わされたそれらの言葉に向き合ってみると、そのエネルギーは計り知れない。眠っていた意識を新しい次元へと目覚めさせてくれる彼女の表現力は、人々の生き方に哲学的なアプローチをかけてくる、実に奥深いものである。

数年前までは抽象画を中心に制作を続けていた彼女だが、ワードアートというスタイルを確立したアメリカ人アーティスト、ジェニー・ホルツァーの作品に衝撃を受けたという。その出会い以降、彼女の作品は従来の抽象表現から言語を取り入れる表現へと大幅な転進を遂げていった。

また、近年では欧米で活躍するストリートアーティスト達からも多くの影響を受けていることが伺える。ジャンルに固執することなく、コンテンポラリーからストリートアートまで自由に行き来しながら表現できる豊かな感性と柔軟性によって、彼女の作品は様々な表情を持つようになった。だがそこには一貫して、物事の本質や真理を追究する姿勢から発せられる、揺るぎないメッセージが確かに存在している。

今回の展示は、活動拠点をロンドンから東京に移した彼女にとって国内初個展となる。この機会に是非、Yuki Ioroiの作品を多くの方々にご堪能して頂きたい。

最後に、この展示会開催に向けてご協力頂いたすべての方々、そして足を運んでくださった皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

企画プロデュース:副島僚太
2013年11月