|
|
|
|
展覧会 |
2008年 |
|
グループ展 『鼓動する景色』 バンクアート横浜 |
|
2009年 |
|
個展『plant』 ギャラリーメスタージャ |
|
2013年 |
|
AKITEN 参加 『plant』 |
|
2014年 |
|
AKITEN 2014 参加 『after 427 years』 |
作家コメント
眼下に見える景色の中に降り立ち10年程が経つ。
一連の景色は住宅地のすぐ側を流れる多摩川流域の河川敷である。
悠々と流れる川のほとりには自生した木々が淘汰を繰り返し春には一斉に芽吹く。
あたかも自らの力を誇示するかの如く青青とした葉を天高く広げる。
ひとたび台風に見舞われるとたちまちのうちに景色は一変し、脆弱な木々はなぎ倒される。
そしてまた新たな種子が根付き花を咲かせる。
人の立ち入りを拒むかのようなその場所で、
古来より繰り返されてきた種の存続は河川の変遷と共にあり、
我々人類にも恩恵をもたらしているのであろう。
栄枯盛衰とは無縁の営みとして。
川の音が心地よく聞こえる。
振り返ると木々や茂みの先に散歩をする人が見え、
その奥には工場やマンションが小さく顔を出している。
それらはまるで忘れさられた古代文明かのように。