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2014年4月7日(月)−2014年4月26日(土)

渡辺兼人写真展『野老』

13:00-19:00 日曜休廊

作家略歴    開催のごあいさつ

© kanendo watanabe


展示作品:モノクロ写真 11×14インチ 約15点展示予定



 

作家略歴

  1947 東京に生まれる
    1969 東京綜合写真専門学校卒業
    1982 第7回木村伊兵衛賞受賞


       

個  展   

1973   『暗黒の夢想』ニコン・サロン(東京)
  1974   『神秘の家、あるいはエルベノンの狂気』シミズ画廊(東京)
  1981   『既視の街』ニコン・サロン(東京)
  1982   『逆倒都市』ツアイト・フォト・サロン(東京)
  1983   『逆倒都市Ⅱ』ツアイト・フォト・サロン(東京)
      『類と類型』オリンパス・ギャラリー(東京)
  1984   『逆倒都市Ⅲ』ツアイト・フォト・サロン(東京)
  1985   『人形1973-1983(制作 四谷シモン)』
      『ジャック・ザ・リパーに関する断片的資料1973』つくば写真美術館'85(つくば市)
  1987   『YAMATO-TOKYO』Gスペース(東京)
  1988 『YAMATO-大和』ツアイト・フォト・サロン(東京)
  1990   『YAMATO-F』朝日ギャラリー(東京)
      『彷徨・写真・城市』パストレイズ・フォト・ギャラリー(横浜)
  1992   『L'ATALANTE』平永町橋ギャラリー(東京)
      『昭和六十六年 葉月』ツアイト・フォト・サロン(東京)
  1993   『YAMATO1987-1990』ピクチャー・フォト・スペース(大阪)
  1994   『神無月迄』ツアイト・フォト・サロン(東京)
  1996   『水無月の雫(参)』ツアイト・フォト・サロン(東京)
  1997   『水無月の雫』江寿画廊(京都)
  1998   『半島』エッグ・ギャラリー(東京)
  1999   『半島』江寿画廊(京都)
  2000   『孤島』銀座九美洞ギャラリー(東京)
      『(島) 光の暴力』エッグ・ギャラリー(東京)
  2003   『渡辺兼人 写真展』何必館・京都現代美術館(京都)
  2004   『陰は溶解する蜜_の』ツアイト・フォト・サロン(東京)
  2005   『孤島』アートプランニングルーム青山(東京)
  2006   『雨』ギャラリー山口(東京)
  2007   『摂津國 月の船』ギャラリー メスタージャ(東京)
  2008   『雨の営み』巷房(東京)
  2010   『忍冬・帰還』何必館・京都現代美術館(京都)

グループ展   

1985   『パリ・ニューヨーク・東京』つくば写真美術館'85(つくば市)
  1986   『日本現代写真展』(バルセロナ、マドリッド、ビルバオ、バレンシア巡回)
  2008   『シネフィルと写真』ギャラリー メスタージャ(東京)

出   版

1980   『既視の街』(新潮社)
2003   『渡辺兼人 写真集』(何必館・京都現代美術館)

コレクション

東京都写真美術館(東京)
  A.O.I. ギャラリー(U.S.A.)
  ツアイト・フォト・サロン(東京)
  何必館・京都現代美術館(京都)
  川崎市民ミュージアム(神奈川)
  エッグ・ギャラリー(東京)
  江寿画廊(京都)
  ギャラリー メスタージャ(東京)


ところ【野老】ヤマノイモ科の蔓性多年草。夏、葉腋に淡緑色の小花を穂状につける。雄雌異株。花後、三翅ある刮ハをつける。葉は互生、蔓は右巻きで、果実が上向きにつく。根茎は苦みを抜けば食用となる。通常トコロとよぶのはオニドコロで、ほかにヒメドコロ・キクバドコロなど数種ある。(広辞苑 第六版より抜粋)

滞留する水は、青灰色の塊となってビロードの膜をゆらしている。
野老はそこここに生い茂る。
対岸の、小さく黒いものは果たして鳥なのか人なのか。
目を凝らせば凝らすほど、それにはてんで無関心なことに気づく。
手がかりをなくした視線は、その不条理を密かに揉み消そうと狼狽しながら紙面を彷徨う。

ギャラリーメスタージャ 外久保恵子