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2015年11月23日(月)ー11月28日(土)

柴田  麻希  写真展『per se』

13:00-19:00  祝日開廊  最終日17:00まで

略歴 コメント

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© MAKI SHIBATA

展示内容:16×20インチ 10点・11×14インチ 14点 展示予定



作家略歴  
1984 富山県生まれ
2007 東京外国語大学 卒業
2009 東京綜合写真専門学校 卒業 
2010-11 東京藝術大学美術学部附属写真センター 教育研究助手
2011 東京綜合写真専門学校研究科 卒業
  
個展  
2010 「半眼百景」GALLERY mestalla(東京)
  
グループ展  
2011 「写真 アートペーパー展」砺波市美術館市民ギャラリー(富山)
2013 「写真 アートペーパー展 part Ⅲ」砺波市美術館市民ギャラリー(富山)
  
写真集  
2015 「per se」東京綜合写真専門学校出版局


ステイトメント

   光陰矢の如し、古のことわざだが現代でもあらゆる場面でその如く、1年 前半年前のものでも流行遅れとされ、日々刻々と新しいもの、新しい流行が生まれる。
   ある人が言うには、今の医者の役目の一端を昔は僧侶が担っていた。病にかかると、ありったけの不安を聞いてもらっていたのだ。もし回復したなら感謝をする、僧侶にも仏にも、そしておそらく宇宙全体に。人間の不思議に驚き畏れる、その感性はますます確実性を高めていく医薬品や医療技術からだけでは得られるものではない。
   あらゆる分野において、より良きを願って開発や研究に励み、その努力が実ったときには大きな評価を得る。しかし時にはたと思うことがある。あの頃は良かった、と。過去を肯定的にそして前進したはずの今を否定的に捉えようとする。
   試みに過去を総括すると、本質らしきものを掴んだ気になるのだろうか。

   そのような郷愁に駆られても、わたしたちにはそれが二度と戻ってこないと、わかっているのだ。
   敢えてまさに郷愁を誘うような被写体と向き合った。お寺に行っても典型的な撮り方はせず、従って一見写真だけではお寺とわからないように撮り続けた。それでもにじみ出てきて現れてきてしまうものを追っていった。反対に、僧侶は真正面から撮っているので一目でわかってしまう。ただ何をわかったのかは、依然わからないままだ。
    しかし次のことは言えるだろう。あの頃は良かったというその事柄は、過去にだけあるものではない。眼前の印画紙を見るように、その事柄を想起しているのは、過去をも反照した当の「わたし」だということは、今ある事実なのだ。