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2015年10月26日(月)−11月14日(土)

渡辺兼人写真展『雨はどのように降るのか』

13:00-19:00 日曜休廊、祝日開廊

 雨はどのように降るのか-渡辺兼人論  (1.8MB)

作家略歴   開催のごあいさつ

© kanendo watanabe


展示作品:白黒写真 11×14インチ 13点、20×24インチ 3点 展示予定



 

作家略歴

  1947 東京に生まれる
    1969 東京綜合写真専門学校卒業
    1982 第7回木村伊兵衛賞受賞


       

個  展   

1973   『暗黒の夢想』ニコン・サロン(東京)
  1974   『神秘の家、あるいはエルベノンの狂気』シミズ画廊(東京)
  1981   『既視の街』ニコン・サロン(東京)
  1982   『逆倒都市』ツアイト・フォト・サロン(東京)
  1983   『逆倒都市Ⅱ』ツアイト・フォト・サロン(東京)
      『類と類型』オリンパス・ギャラリー(東京)
  1984   『逆倒都市Ⅲ』ツアイト・フォト・サロン(東京)
  1985   『人形1973-1983(制作 四谷シモン)』
      『ジャック・ザ・リパーに関する断片的資料1973』つくば写真美術館'85(つくば市)
  1987   『YAMATO-TOKYO』Gスペース(東京)
  1988 『YAMATO-大和』ツアイト・フォト・サロン(東京)
  1990   『YAMATO-F』朝日ギャラリー(東京)
      『彷徨・写真・城市』パストレイズ・フォト・ギャラリー(横浜)
  1992   『L'ATALANTE』平永町橋ギャラリー(東京)
      『昭和六十六年 葉月』ツアイト・フォト・サロン(東京)
  1993   『YAMATO1987-1990』ピクチャー・フォト・スペース(大阪)
  1994   『神無月迄』ツアイト・フォト・サロン(東京)
  1996   『水無月の雫(参)』ツアイト・フォト・サロン(東京)
  1997   『水無月の雫』江寿画廊(京都)
  1998   『半島』エッグ・ギャラリー(東京)
  1999   『半島』江寿画廊(京都)
  2000   『孤島』銀座九美洞ギャラリー(東京)
      『(島) 光の暴力』エッグ・ギャラリー(東京)
  2003   『渡辺兼人 写真展』何必館・京都現代美術館(京都)
  2004   『陰は溶解する蜜鑞の』ツアイト・フォト・サロン(東京)
  2005   『孤島』アートプランニングルーム青山(東京)
  2006   『雨』ギャラリー山口(東京)
  2007   『摂津國 月の船』ギャラリー メスタージャ(東京)
  2008   『雨の営み』巷房(東京)
  2010   『忍冬・帰還』何必館・京都現代美術館(京都)
  2011   『忍冬・帰還』ギャラリー メスタージャ(東京)
  2011   『忍冬・帰還』Beansseoul GALLERY(韓国・ソウル)
  2012   『水脈の貌』ギャラリー メスタージャ(東京)
  2012   『水脈の貌』Beansseoul GALLERY(韓国・ソウル)
  2013   『真菰は』ギャラリー メスタージャ(東京)
  2014   『野老』ギャラリー メスタージャ(東京)
  2014   『真菰は/野老』Beansseoul GALLERY(韓国・ソウル)
  2015   『半島/孤島/水無月の雫』ツアイト・フォト・サロン(東京)
  2015   『泡沫の声』ギャラリー メスタージャ(東京)
  2015   『泡沫の声/半島』Beansseoul GALLERY(韓国・ソウル)

グループ展   

1985   『パリ・ニューヨーク・東京』つくば写真美術館'85(つくば市)
  1986   『日本現代写真展』(バルセロナ、マドリッド、ビルバオ、バレンシア巡回)
  2008   『シネフィルと写真』ギャラリー メスタージャ(東京)

出   版

1980   『既視の街』(新潮社)
2003   『渡辺兼人 写真集』(何必館・京都現代美術館)
2015   写真集『既視の街』東京綜合写真専門学校出版局

コレクション

東京都写真美術館(東京)
  A.O.I. ギャラリー(U.S.A.)
  ツアイト・フォト・サロン(東京)
  何必館・京都現代美術館(京都)
  川崎市民ミュージアム(神奈川)
  エッグ・ギャラリー(東京)
  江寿画廊(京都)
  ギャラリー メスタージャ(東京)


開催のご挨拶

渡辺兼人は、2000年半ばごろから、雨を主題とする作品を作成し始めます。雨が降っているという日常的な現象を、あえて主題として被写体に選ぶことで見えてくることは、その写真に雨が降っていることを見ることができない、ということです。水たまりや、窓をつたう雨粒は「写る」そして「見える」のですが、雨が降っていること自体は写真に「写っていない」、よって私たちはそれを「見ることができない」。雨を主題にしているにもかかわらず、渡辺は雨が降っているということを映像化することにはあえて拘泥しません。それでは渡辺にとって写らないとわかっているものを撮影するということは一体どういうことなのでしょうか。その問いの中に渡辺の写真に近づくための緒があるのではないでしょうか。

今回の展示は、2006年『雨』、2008年の『雨の営み』からの抜粋、そして1980年代から90年代にかけて海外にて撮影された、未発表を含む雨の作品で構成されます。また東京綜合写真専門学校出版局より10月に新たに刊行される写真集『既視の街』の販売を行う予定です。

是非御高覧いただきますようお願い申し上げます。